宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す将来宇宙輸送システム株式会社（東京都港区、代表取締役社長兼CEO　畑田康二郎）は、2022年まで日産自動車の副社長としてグループの研究開発組織を統括するなど要職を歴任してきた山口豪氏を顧問に迎え入れましたのでお知らせします。

将来宇宙輸送システム株式会社は、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」というビジョンを実現するため、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業です。

　山口豪氏は、1984 年から 2022 年までの 38 年間、日産自動車の研究開発部門に勤務し、2014-2022 年の 8 年間はルノー日産・三菱自動車のアライアンス EVP として、また、日産自動車及びルノー自動車の研究開発部門の最高責任者として、日本、フランス、及び世界各国の全ての研究開発組織を統括してきました。2022年3月に日産自動車副社長を退任し、退職しています。

　同氏は自動車業界のエンジニアリングに関する包括的な経験を持っており、特に、将来の自動車業界の大きな変革をドライブする次世代技術の戦略構築及び開発を強力に推進してきた実績を持ち、それらの技術及びそれらから生み出される新しい価値について深い知識と将来展望を有しています。

　当社の事業戦略を検討していくにあたって、同氏の豊かな経験を踏まえた助言を受けて事業戦略を進化させることが非常に有益であると判断し、顧問就任を依頼した次第です。今後、同氏の助言を踏まえて事業戦略を策定し、将来宇宙輸送システムの速やかな実現を目指してまいります。

■畑田代表のコメント

　自動車業界の研究開発戦略を牽引してきた山口氏を顧問に迎え入れることができ、大変心強く感じています。事前の面談では気さくな人柄と深い見識に惹き込まれ、予定の時間を超過して議論が盛り上がりました。今後、同氏の助言を踏まえ、世界に冠たる日本の自動車産業の知見を踏まえて事業戦略を進化させることにより、革新的な将来宇宙輸送システムの実現を目指します。

■山口豪氏のコメント

　宇宙には大きな夢と未来があります。その未来を日本国内にある技術を最大活用して切り開いていくビジョンを持った将来宇宙輸送システム株式会社の一員になり、大変うれしく思います。最終のプロダクトは異なりますが、技術、エンジニアリング手法、もの造り手法などに多くの共通点がある自動車産業での経験と知見を活かし、将来宇宙輸送システム株式会社の皆さんと一緒に宇宙ビジネスの未来へのチャレンジを加速させ、実現することを楽しみにしています。

■山口豪氏の略歴

1984/4 から 2022/3 まで、日産自動車の研究開発部門において、下記職務を歴任。

・Alliance Executive Vice President, ルノー・日産・三菱自動車の全開発, 及びChairman, アライアンス エンジニアリング ボード : 2014/4-2022/3

・Corporate Vice President, アライアンス プラットフォーム＆部品戦略 : 2012/4-2014/3

・Corporate Vice President, INFINITI 製品開発 2011/4-2012/3

・Corporate Vice President, NISSAN 製品開発: 2009/4-2011/3

・Corporate Vice President, R&D 戦略＆パフォーマンス : 2008/4-2009/3

・President, 日産テクニカルセンター ノースアメリカ社（米国） : 2004/4-2008/3

・Director, Manager or Engineer: 1984/4-2004/3

2014/4 から 2022/3 まで、ルノー社(フランス)の研究開発部門を兼務。

・Alliance Executive Vice President, ルノー・日産・三菱自動車の全開発, 及びChairman, アライアンス エンジニアリング ボード : 2014/4-2022/3

学歴

京都大学大学院卒業、機械工学修士 : 1978/4-1984/3

■プレスリリース
2023年1月19日将来宇宙輸送システム株式会社、元日産自動車副社長の山口豪氏が顧問に就任
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000106229.html