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月産食材を使った「未来食レセプション」を開催

2024年08月27日 by admin_innovative

将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」をビジョンに掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業です。

この度、高頻度な宇宙輸送サービスの実現に必要な「次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)」のあり方を検討するワーキンググループ(NSP-WG)を以下の17社・1大学とともに開始しました。そして、初回となる8月2日(金)には、キックオフを開催した後に「月産食材×未来食レセプション in 宇宙港」と題した懇親会を開催しました。

次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)ワーキンググループとは

当社では最終目標としては、「完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)」を用いた高頻度の宇宙輸送を2040年代に行うことを目指しています。

ISCは、高頻度の宇宙輸送を支えるための拠点として、NSPを構想しています。

NSPは、ロケットの打上げや着陸を行うだけでなく、旅行、見物、施設利用など幅広い目的で来ていただくことを目指し、モールなどの商業施設、ライブ会場などのエンタメ施設のほか、エネルギー施設や災害対策施設など、宇宙輸送に関わる幅広い施設との組合せを想定しています。

NSP-WGは、NSPの可能性を検討するための有期のグループで、今後、2025年10月まで、17社・1大学で方向性を定めたうえで概略の実現性評価(Feasibility Study)を行い、将来的に建設プロジェクトが組成される場合に利用できるような成果物を作成します。

詳細はこちらをご参考ください。
合計17社・1大学とともに「次世代型宇宙港」ワーキンググループを開始

キックオフの様子1
キックオフの様子2

月産食材×未来食レセプション in 宇宙港

この度、NSP-WGの初回となる8月2日(金)には「月産食材×未来食レセプション in 宇宙港」と題した懇親会を開催しました。

懇親会では、月面や火星での食体験の選択肢拡張を目的とした調味料プリンターcolonyを手掛ける株式会社ルナロボティクスの協力のもと、「未来の宇宙港でのレセプション」をテーマとした食事を用意しました。

JAXAの公式発表で2040年に月面に1000人のひとが住んでいて、1万人の旅行者が行き来すると予想されています。そのフェーズになると地球からの配給だけでは間に合わないので”月産月消”が必然となり、また旅行者向けのMADE ON THE MOONのお土産需要もあると考えられます。

未来の地球の宇宙港は地球と宇宙のハブとなり、月産の食材も使った宇宙港レセプションはどんなものか?

そんな未来のイメージを本日はカタチにしました。

JAXAの「月面農場ワーキンググループ検討報告書」によると、月面で栽培のメドが立っている食材は8種類。更に培養肉や陸上養殖、藻類など今後更に多くの選択肢が増えていくと思われます。

私たちは、月面や火星の食体験を素晴らしいものにアップデートするには3つの要素が鍵になると思っております。加工、発酵、味変。食材の種類が少なくても、この3つを上手く掛け合わせれば、数え切れないほどに選択肢が拡がります。

宇宙食と言えばフリーズドライの味気ないものをイメージされる方も多いと思いますが、食事も美味しく豊かで選択肢が多いほうが、月面基地での食事も充実したものになりますよね。そんな食体験を実現するために、様々なプロフェッショナルが日夜研究や開発に励んでいます。(LUNA Robotics 代表・岡田氏コメント)

食材は、月面で栽培されたものを

現在、月面での栽培が計画されている食材には、米・大豆・じゃがいも・さつまいも・レタス・きゅうり・トマト・いちごの8種の素材があります(JAXAの「月面農場ワーキンググループ検討報告書」より)。

また培養肉や藻類等の実用化も検討されています。こうした食材をもとに、加工や発酵などを通して、生きるためだけでなく、QOL向上を目指したメニューの研究が日夜行われています。

今回の「月産食材×未来食レセプション in 宇宙港」でも、こうした食材をもとに、以下のメニューを用意しました。
※コンセプトディナーです。実際の月産食材や培養肉などは使用しておらず、代用食材を使用しております

月産きゅうりの山椒辣油漬け
サラダとして食べるだけでは勿体無いきゅうり。 シンプルな漬物もいいですが、スパイスやラー油が アクセントになれば閉鎖空間な日々の月面生活も 刺激がプラスされるかも。暑い今の時期にも嬉しい一皿。

イミテーション培養肉
シンプルな味付けの培養肉(今回は鶏胸肉を低温調理したものを使用)。鶏胸肉の切り方や厚み、形状で異なる食感が楽しめる一皿。複数のソースや調味料で味変しながらお楽しみ下さい。
特別協力:株式会社AlgaleX

擬似陸上養殖サーモン生春巻き
陸上養殖に最適なサーモンを月産レタスや豆乳チーズ(今回はマスカルポーネチーズ)と共に生春巻きに仕上げました。サーモンの食感、培養肉の歯応え、レタスのシャキシャキ、チーズのねっとり感など色々な食感が口の中で楽しい一皿。
未来食ゼリー”ラーメン”
ラーメンをそのまま増粘多糖類を使用して冷やし固めた未来感溢れるラーメンゼリー。
将来的には粘度をコントロールして嚥下食等の食課題解決の糸口になるかもしれません。
特別協力:オルガノフードテック株式会社

“黒いガラス皿”に盛り付けられた料理たち
月面はレゴリスという鉄分の多い月の砂に覆われています。その”レゴリスを使って皿を作ったら”というコンセプトで、撮影用サンプルの黒いガラス皿に盛り付けています。
食だけでなく、皿や様々なものが月で作られるようになっていくだろうと予想されています。

■当社は積極的に人材採用を行っています!
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